目隠しキューバーのひとりごと

目隠しルービックキューブをやってます

瞬間イメージ記憶

前書き

僕は目隠しをやり始めた初期の頃からパーツの位置・向き情報を、文字への変換を経由せず色情報として記憶することは不可能な事では無いと思っています

 

当然今は何も出来ません

また、目隠しの世界トップレベルの方々

・記憶量オバケのgrahamさん

・スピードオバケのtommyさん、stanlayさん

ですらやっていない(やろうとしているかは存じ上げておりません)ところを見るに、現実的では無いものだと思いますが…

 

もし仕上がれば3BLDを1-2s、4BLDを3-5s、5BLDを10sぐらいで記憶することは可能なんじゃないかな?と密かに思っております

 

ここから何となくいけそうな根拠を書いていきます
僕は脳科学や記憶に関する知見があるわけではないので、完全に素人が考えた穴だらけの根拠です


根拠1.人間が一見で記憶出来る情報量

例えば次の画像を1秒だけ見てください。

f:id:nagoyancube:20220901124258j:image

1秒程度しか見なくても、

・単色ではなく複数色ある

・縦縞で色が並んでいる

・(僕のように昭和の方なら)カラーバーである

などが記憶出来ると思います。人によっては灰色→黄色→水色→…のように色情報も一部記憶出来ることもあると思います

もしこの画像を「様々な色がついている8本の縦縞の画像」である事前知識を持った状態で記憶しようとして見るとさらに覚えられる情報は多くなり、初見でも2〜4色程度は記憶出来るのでは無いかと思います。多分訓練すれば8色を1秒で記憶する程度は辿り着けそうな気がします

頑張ればキューブも覚えられる気がしませんかね?

根拠2.キューブの記憶量

上の話を2×2キューブに置き換えて見るとどうでしょうか。キューブの場合前提となる知識が色々あるため、意外と少ない情報量になりそうです。前提知識は

・8個のコーナーパーツで構成されている

・それぞれのパーツは異なる3色のステッカーが付いている

・色は6色あり、それぞれ4ヶ所ずつ存在する

などなど…

まだまだ構造的な部分を考えればありそうですが本題から逸れるのでこの辺にしときます(僕の知識が乏しいだけ)

とても簡単に考えて「6色が24ヶ所に4つずつランダムに存在する」という前提だけでも、1面4色なら1秒ぐらいで覚えられそうですよね?

3.記憶力の成長

あると思います。

これは場所法をやっている僕の経験からなので瞬間イメージ記憶に当てはまるかはわかりませんが、繰り返し同じ練習を続けることで潜在意識的な領域が成長(覚える内容を最適化しているのかも)していくと思います。

毎日100-200回ぐらい瞬間イメージ記憶の練習をすれば2面、3面と覚えられる量も増えていきそうな気がします。多分(願望)

4.理論的な最適化

2×2の例では「6色が24ヶ所に4つずつランダム」という前提にしましたが、実際は

・同じ組み合わせのパーツは無い

・組み合わせのパターンは8種類しか無い

・最後のパーツは向きが固定される

・2側面が判明すれば3側面目の色は確定する

など構造的なヒントもあります。これらは最初のうちは頭で考えていく必要がありますが、練習の積み重ねにより頭のリソースをほぼ使わずに感覚レベルでわかるようになると思います(願望)

締め

今のところ願望ばかりで何も理論的では無いですがいずれ練習したいことが無くなったらやってみようと思います。何年後かはわかりません。

最初は誰しも文字記憶する3BLDでも不可能だと思っていたはず。10年後20年後のBLD界では瞬間記憶が主流の記憶法になってるかも知れません。

 

これからやりたい事

大会が終わり、約1ヶ月の5BLD天国ライフは幕を閉じました。いやまだ勝手にやっててもいいんですが他にも色々やりたい事が出てきました。

前記事にもちょろっと書きましたが、結構やりたい事が欲張りセットで溜まってます。(優先順)

  1. 9BLD成功
  2. 3style(3BLD)習得
  3. オーディオペア移行
  4. speffzナンバリング移行
  5. 多分割BLD用追加3style
  6. マルチいっぱい

 

3,4が重いなぁ。ゆっくりやっていく。今後誰かの役に立てる事を期待して試行錯誤の記録は残していこうと思います。

用賀A2022夏

大会初参加のため自己紹介

僕は大会がコロナ禍で開催出来ない冬の時代にキューブを始めた比較的新しいキューバーです。コロナ禍で暇なので…ではなく、子供にキューブをプレゼントして自分がはまった勢ですが、そのジャンルでは比較的伸びている方(× →人生ぶっ壊れた方)ではないかと思っています。

BLD自体は2021/8ごろに初めてそこから半年強、今年の3月ごろに多分割BLDの魅力に取り憑かれてからはより多くの分割数で成功出来ることを目標に回し続けてきました。

4,5,6,7,メガ,ピラ,impossibleと特殊なものまで「世の中のパズルは2点または3点交換を間違えずに実行すれば目を閉じても揃う」を信念に揃えて来ました。今は9×9キューブと格闘しています。

大会へ参加したい気持ちはありつつも、まだまだ開催数がそこまで多くないことと、関東への遠征がネックでした。僕のメインである4BLD,5BLD,マルチあたりが開催されるとしても、関東の大会に参加することは正直気が引けていました。しかし、ちょうど5BLDのsub10分PBを出せ、より安定した速いタイムを目指して3styleを履修しているタイミングでの大会告知、しかも4BLD5BLD!

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自分の趣味のために家族を残して1人で関東に行くのは…という気持ちもありましたが、打診してみると「行って来たら?」という妻の快い返事があり、モチベMAXで大会に向けた練習を開始しました。

大会に向けての練習

何を練習するか?そもそも目標をどこに設定するか?まだ何も決まっていませんでした。f:id:nagoyancube:20220823092324j:image
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ブレブレですね。迷ってます。WEなどはセットアップパターンを自作したりしましたが成功率を考えてすぐに捨てました。まだこの時は速さも求めてます。わがままボディですね。

1週間ほど申込までの間いろいろ試行錯誤しましたが、申込を無事に終えたころには"成功率"だけに方向を定め、「5BLDmean」を大会で取るという途方もない目標が現れました。現時点での5BLDのタイムはDNFも含めて平均15-17分、時間をかけても累積制限の90分以内に3回は何とかなるかな、と。

方針が決まったところで練習の定量的な目標を立てました。大会までに

  • 4BLD100回
  • 5BLD100回
  • 4BLDao12
  • 5BLDao12
  • 3BLD4BLD5BLD 9○

※BLDのao12を取る=連続した12回の中で2回以上失敗すると記録にならないため、11回成功する必要がある

なお5BLDao12は、僕がBLDを始めたときからの永遠の目標であるまっしゅさんが5BLDmeanを達成された際の練習で達成されていたらしく、当然自分もこれを出来ないと大会での5BLDmeanは無いだろうと思い、一番重要な位置付けとしました。

ここで望月さんが予行演習としての京都オフを開催していただけるとの事!これは人前での5BLDの経験がない僕には貴重な経験をさせてもらえるという事で参加させていただくことに。f:id:nagoyancube:20220823104510j:image

ここからまぁ5BLD揃わない…

申込から3日間弱でとりあえず10回やってみて2/10。全然揃わない。これではオフで練習させてもらえるチャンスを無駄にしかねません。

ここからはさらに気を引き締めるためいつもの感じでの練習ではなく、時間がまとまって取れる時は大会の予行演習としてオンカメで大会と同様の流れ(5BLD×3,4BLD×3,3BLD×3)を行うことにしました。ある程度緊張感もあり休憩を間で取れないようにすることで近い状態を作ることが出来たかなと思います。

用賀α(予行演習1回目)※5BLD×○○

用賀α 2022夏 - YouTube

用賀β(予行演習2回目、ライブ)※5BLD○××

用賀β 2022夏 - YouTube

用賀γ(予行演習3回目)※5BLD初の○○○

用賀γ 2022夏 - YouTube

用賀δ(予行演習4回目)※9○(全て成功)

用賀δ 2022夏 - YouTube

4回目の通しで初の全成功出来ました。まだ申込からちょうど1週間で23-25回目の5BLDでしたが、この頃には「5BLDって、まあ間違えなければ揃うよね」という自己暗示状態に入っていました。これはBLDを成功させるためにかなり精神面の意味で重要だと思っています。キューバーさんと会話する時にもネタっぽく言ってましたが本人は至って真剣に言ってます。混じりっ気無しに賛同してくれるのはまっしゅさんだけかもしれません。それでも少し気が緩むと全然失敗しますが。

この後、望月さん企画の京都オフに行きますがさんざんなことになります。成功率が8-9割の状態で臨んだ衆目環境で初めて行う5BLD。それも私しか参加しないにもかかわらず4BLD5BLD各3回もさせていただきました。結果は5BLD1○、4BLD1○。望月さんには「5BLDって現実に揃うことあるんだね」と言葉をかけていただきましたが、当然全○の自信があったのでかなりショックでした。敗因ははっきりしていて、衆目の緊張感からの記憶飛びです。いつもの感じで丁寧に記憶していたんですが、ほぼ毎回記憶飛びがありました。1回の成功も飛んだ記憶を復元しての何とか拾えたものです。僕は嘘BLDerだった。

ここからの練習はやり方を変えることにしました。この辺りはBLDをやっている方にしか伝わらないと思うので適宜飛ばしてください。

まず前提として僕は1つの場所にレターペアを2つ=計4文字を入れています。記憶飛びは全て特定の場所の4文字が丸々消えていたパターンがほとんどで、場所=場所間のつながりを強固に出来れば飛びにくくなると考えました。

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誰かに伝わるかは不明ですがせっかくなので説明します。1つ目の場所に入れたイメージから2つ目の場所のイメージに繋げるための"連想"を記憶時にプラスしました。例えば、「すう、あた(数字が頭に詰まってる)」「てさ、せけ(テサラクトの石鹸)」なら頭がテサラクトになってる連想を追加します。

※テサラクト=正八胞体

あくまで通常のイメージレベルではなくて、ちょっと"連想"するだけです。ここは結構無茶なつながりでも構いません。

また記憶に自信がある時でも復習を必ず行い、再分析による分析ミスの確認も入れました。これらにより5BLDで記憶時間が3分ほど追加になりましたが、次の場所の1つ目がスムーズに出てくるようになり記憶飛びは完全になくなりました。ちなみにここから大会までの10日ほどでマルチなども含め50回以上5BLDやってますが、一度も記憶飛びしませんでした。

このオフでの経験がなければ初大会で初の衆目実施となり、まず間違いなくNRや9○は取れていませんでした。本当に望月さんには感謝してもしきれません。改めてお礼申し上げます。

ここからはひたすら時間が有れば5BLD、時間が無ければ4BLDをやってました。直後に9割成功するゾーンに入り、5BLDao12をゲット。もう少し前にもao12のチャンスがありましたが11回目で失敗しました。この時は本当に悔しかった。

この時同じような練習を繰り返しており、息抜きにとスピード重視の5BLDを何度もやりたくなりましたが、大会までにDNFのネガティブな印象を刷り込みたくなかったため封印してました。

こんな感じで大会まで練習を続け、5BLD100回以外の目標は達成できました。

  • 4BLD100回…91/142達成
  • 5BLD100回…52/82 未達で終了
  • 4BLDao12…7日目達成
  • 5BLDao12…15日目達成
  • 3BLD4BLD5BLD 9○ …7日目達成

3週間で5BLD100回、出来ないことはないけど飽きてしまった。。こんだけやったので飽きたって言ってもいいよね…?

途中、飽き防止のために途中途中でいろいろな変なことに手を出していました。Twitterで変人と言ってもらうためだけに。

大会

大会前日、絶対に今やるべきではない挑戦をしました。5BLD × 4マルチ。

結果は3/4でしたが何か面白かったです。(語彙力皆無)なぜ前日にこんな事をしたかというと、もう単純に5BLDをやっても面白くないし、記憶量の暴力で海馬を壊しておけば明日に超回復して冴え冴えになる可能性が高い(あくまで持論です)ので。なお僕はゴーストと友達なので前日のゴーストがいても結構平気です。

ここから大会当日、時間も余裕を持って動こうと考えていたのに朝から5BLD4BLD3BLDを一回ずつやっていたら遅れました。用賀駅着9:42ってかなりやばい。(受付9:40-10:00)駅でアリナミンVを投入してタクシーで会場入り(1分で着いた。運ちゃんごめんなさい🙏)
わかってはいたけど現地到着すぐ5BLD4BLDの試技が開始になった。前日に訳のわからない5BLD4個マルチをやっていたからか重い競技という感覚は全く無い状態で臨め、緊張感も適度にいい感じでスタート出来た。普段家でやっているのと同じ感覚で落ち着いて出来ました。1試技2試技成功。ここまでは気持ちを抑揚させないため、「まあ5BLDは揃って当然」という感覚で成功の結果を見ていました。3試技目はさすがに緊張感もMAXになりましたが、何とか成功。念願の5BLDmeanをゲット出来ました。他の方も今回meanを取れた方がおらず、NRを取得出来ました!本当に嬉しかった!!

ここから4BLD。5BLDmeanを達成出来た事で自信も付き、落ち着いて試技を出来たためこちらもmeanを達成出来ました。

「大会初出場」での各競技スコアという指標については、大会開催頻度やどれほど習熟してから参加するかという差がかなりあるため自分自身それほど重視していませんが、これだけは特に嬉しかったので報告させてください。

世界初の称号も手に入れました。めちゃくちゃ嬉しい!

4BLD/5BLDは時間がかかる競技である性質上午前中に行われ、その後開会式となります。開会式の後に大会初参加の方向けの初心者レクチャーがあり、私はBLDの初参加だったんですがなぜか講習スキップになりました。時間押してたのかな。

この後時間を空けて3BLD。ここまで来たら3BLDも3○を付けて9○にしたい。タイムは犠牲にしましたが、これも達成出来ました。

初出場とか抜きにして3BLD/4BLD/5BLDを1つの大会内で全成功した前歴ってあるのでしょうか。これもすごく嬉しいです。

 

公式大会5BLDmeanNR!! - YouTube

感想とこれから

今回の初出場の大会では自分の中で雲を掴むようなもんだろなと思いながら立てた目標も含めて全て達成出来ました。

5BLDmean、5BLDmean NR、4BLDmean、9○

かなり運と周りの環境が良かったと思っています。

予行演習としてのオフ会を開催してくださった事、仕事の繁忙期と重ならなかった事、たまたま大会の時期的にNRをギリギリ更新出来るタイム帯にいた事、趣味の遠征を応援してくれた家族、何よりTwitterで僕が変な事をすると奇人変人だと持ち上げてくれる方々がいてくれたおかげでキューブのモチベーションをMAXのまま大会まで過ごせた事などなど。

これからまだまだやる事が残っています。大会で嘘BLDerでない事を証明出来たので、今まで大きすぎて言えなかった目標も言ってしまい、プレッシャーの過摂取で潰れようと思います。

短期目標(〜1年)※全て非公式記録として

  • 9BLD日本初成功
  • 多分割全パートフル3style
  • 4BLD sub3分
  • 5BLD sub6分
  • マルチ30p

こっから長期目標

  • 4BLD/5BLD 単発meanともに公式NR
  • マルチNR
  • グラハムさんになる

 

いやでも本当に大会はいいものですね。自分がいい記録を出せたからとかではなく、各々の目標があり達成出来た人も達成出来なかった人も次の大会こそは!という、モチベに繋がると確信しました。

大会を開催していただいた実行委員の方、サポートしていただいたボランティアの方、関係者の皆様、ありがとうございました。

多分割+α BLDにおけるtips

前書き

一般的に3BLDを習得してそれなりにやり込んだ後は4BLD、5BLD、さらには6分割以上やmegaminx BLDなど、あらゆるパズルで目隠しの成功を求めることは通常の流れです。

しかし4BLD以降の情報量はなぜか極端に少なく、方法に関しては探せば何とかわかりますが、それ以外の技術的情報や考え方などが不足していると感じます。9BLD挑戦中の筆者が何かBLDの世界に貢献出来るものがないかと思い、思いつくままtipsを残す事にしました。

なお本文内では気持ちが乗ってることもあり「こうした方がいい」という書き方をしている部分もありますが、全員に当てはまるものではないと思うので、なるほど〜と思ったもののみ拾って頂ければと思います。

随時思いついたものはこの記事に追記していきます。

お断り
ここに記載しているtipsはタイム短縮に寄与するものでは無く、あくまで成功率に全振りするための考え方です。あらゆる場面でタイムを犠牲にして確実性を上げていますので、全然optimalじゃない!!とのクレームは受け付けません。

4BLD以降の手順集

手順自体は先人の方々が道筋を残してくれています。下記リンクを押さえておけば手順はOKです。
※他にも手順の説明に焦点を当てた記事が有れば教えてください。追記します。

4BLD
4BLD入門(Y.Yさんからの寄稿) | Cube Voyage

5BLD
5BLD入門(Y.Yさんからの寄稿) | Cube Voyage

4BLD/5BLD
4BLDと5BLD、同時習得の勧め。及び5BLDのU2法解説 | ― no torture, no BLD ―

6BLD/7BLD
7BLDのFAQ - おもにBLD
6BLD/7BLDのtips - 目隠しキューバーのひとりごと

megaminx BLD
Megaminx BLDへのいざない - タニシ・キューブログ

piraminx BLD
ムダ知識!ピラミンクスBLDについて | ― no torture, no BLD ―
ピラミンクスBLDの解法を自作してみた話 - 全種目スピードキューバーになりたい人

筆者の現状(2022/6現在)

僕は3BLDに半年ほど浸かった後、天啓を受けて4BLDの扉を開いてしまったばっかりに元の世界(開眼)に戻れなくなってしまいました。コンマ秒を争う戦いにはもうついていけません…

なお偉そうにtipsだとか言ってますが今のところ大層なスキルは持ち合わせておりません。
3BLD=59.50
4BLD=3:58.30
5BLD=9:46.62
6BLD=27:57.88
7BLD=46:36.44
9BLD=1:32:51.40
MBLD=18/21 1:45:08.17
メガBLD=36:40.53
メガMBLD=未挑戦
ピラBLD=2:31.74

※2022/9/9現在

※3BLDはM2/OP、orozco経由して3styleに移行したいところ。
4BLD以降はすべてセンター3cycle/r2/OP、いずれはすべて3styleに移行します。

リソースについて

3BLDも含め、BLDの成功において一番重要なことは細かいプロセス1個1個における使用リソースを少なくする事です。BLDには大小あれどプロセスが沢山あります。

・分析記憶
ステッカーからナンバリングを想起する
次の場所を確認する
数文字ごとに場所法などで記憶を定着
ループ発生時に次の始点を探す
EO/CO/パリティなどの特殊な記憶
分析誤り、文字数のチェック

・実行
記憶からナンバリングを数文字づつ取り出す
ナンバリングに対応する手順を思い出し実行

最初のうちは、これらのプロセス全てにそれなりに脳のリソースが取られます。このリソースが許容量を超えた時に記憶飛びや分析・実行ミスが起こってしまいます。これらの使用リソースは繰り返し練習することでゼロに近づけていくことが出来、その分記憶の定着度が上がり、実行中のミスも少なくなります。

いずれは人と会話しながらでも4BLDや5BLDを成功させることが出来るようになります。ただしその頃には人としての何かを失っているかも知れません。

またどれだけ慣れてきた頃でも、リソースを瞬間的に食い潰す敵は色々います。

ロックアップする
顔が痒くなる
喉が乾く
トイレに行きたくなる
周囲から音が聞こえる
選挙カーが来る
眠気
勉強や仕事など現実世界の悩みが気になってくる
成功を想像してしまう

準備で解決する部分は準備しておきましょう。
僕は1時間以上かかる試技の時は、顔を洗いトイレを済ませて飲み物を用意してから始めます。前日に睡眠をあまり取れてない時はやりません。事前に準備することで防げることもありますが、特に現実世界の悩みというか気になることが勝手に湧き出てくることは防げません。根本的にゼロにしたければ出家して悟りを開くしかない。

tips(多分割BLD共通)

ここからtipsをつらつら書きなぐっていきます。思いついた順なので、特に重要度とか関係ないです。3BLDにも当てはまるところは少しあるかと思います。

・記憶実行順について
これは上記各ブログでも言及されていますが、最低でも初成功まではセンター ⇒ ウイングエッジ(以降WE) ⇒ コーナーが良いです。

コーナーを音記憶としてコーナーファーストする方法もありますが、場所法で記憶する文字数を少し減らすメリットよりも音記憶が薄れる前に早くコーナーを終わらせないといけない焦りや、1文字残したまま忘れてしまうデメリットの方が大きいと思います。ある程度成功出来てきて、タイムを縮めるフェーズに入った時でいいと思います。

意外かも知れませんが、タイムを意識しない初成功においては多分割BLDでの記憶量・記憶飛びはそれほど大きい問題ではありません。記憶量を増やしてでも各プロセスのリソースを減らす方向に向けるべきです。

・中層の指遣い
4BLD以降は中層を安定して回すために、モノに慣れないうちは中層のみを指で弾く方法(1つ目の動画)ではなく外層と合わせて回す指使い(2つ目の動画)をするほうが無難です。多分割の指遣いに慣れている方はこの限りではありません。

youtube.com

youtube.com※2つ目の動画内で行っているr2の指遣いはl2にも使えますが、6×6以上の場合は層を間違えやすいのでlを2回実行するのが無難です。

・センター 3cycle
センターに関しては自身の経験上、早めにU2法から3cycle解法を習得して乗り換えることをおすすめします。
4BLDセンターの3cycle解法 入門(Y.Yさんからの寄稿) | Cube Voyage

習得コストがすごく少ない割にセンターを素早く実行出来るメリットが大きいです。6BLD以上ではセンターが多すぎて一生終わらないように感じますが、半生ぐらいで終わらせられるようになります。

U2法をマスターしている方が3cycleを習得するコストは、主観ですがOLL10個覚えるぐらいじゃないかなあ。それぐらいシンプルです。

慣れさえすれば、回す手順は少なければ少ないほどミスの確率も下がります。少し回り道に思えるかもしれませんが、この簡易3cycleは習得コストが低いので初成功前に習得しても良いかなと思うほど本当にオススメです。いずれは誰しもoptimal3stylerになるんですし。

・レターペア整理
多分割BLDでは3BLDで出なかったレターペアがたくさん出現します。記憶フェーズで単語がすぐに出てこないケースがあまりにも多いと、それにリソースを食われてしまい成功率が下がります。苦手なペアだけでも予め単語を設定しておくことで有利になります。

・WEのl列手順
上で紹介した手順のサイトではl列WEの手順として
・BUl: (B’ R’ B R’ U R U’) r2 (U R’ U’ R B’ R B)
・DBl/FDl/UFl: l回転でBUlにセットアップして上記

が載っています。僕が知っている限りではここ以外の日本語サイトで手順は見つけられなかったのですが、Twitterでとてもいい手順を教えてもらったので紹介します。
・BUl: (U2 Lw' U2 Lw U2) r2 (U2 Lw' U2 Lw U2)
・DBl/FDl/UFl: l回転でBUlにセットアップして上記
手数も少なく何より回しやすい!!オススメです。
なお、6BLD/7BLDなら Lwを3Lwに、8BLD/9BLDなら4Lwに変えることで無限にWEを処理出来ます。素晴らしい。

・1つの手順実行中に中断してはいけない
憎きセンターD面などの長い手順はインサートが5手になります。ちょっと慣れてくると実行中に次のレターペアのことを考えてしまうのですが、インサートのどこまで回したかが突然分からなくなることがあります。この時点で9割方失敗してしまうので、念を入れすぎだと思わずその手順に集中しましょう。

長い手順に限らないですが、1つの手順実行中は赤子が泣いたとしてもインターバルを空けるのはやめましょう。高確率でどこまでやったか忘れます。また止む無く一旦キューブから手を離す場合は、どの文字まで実行したかをちゃんと記憶しましょう。

・よく知っている手順でも一手ごとに覚えておく必要がある
例えばM2法(エッジ)のRB、OP法(コーナー)のRDFなど、回転記号を1つずつソラで言えるでしょうか。僕は言えませんでした。

3BLDを習得した時は当然覚えていたと思いますが、ある程度慣れて多分割BLDに挑戦する頃には"指が覚えて"いて1手ずつだと実行出来なくなっているのではないでしょうか。
多分割キューブはモノも大きいし中層を巻き込まないよう気を遣うため、慣れるまでスムーズな指遣いは出来ないと思った方がいいです。1手1手慎重に層を確認しながら回す必要があるので、どこで止まっても確実に再開出来る必要があります。

・コーナーファーストについて
記事の上の方でコーナーファーストはやめた方がいいと書きましたが、それでもコーナーファーストする場合のtipsです。

OPでコーナーファーストとする場合、手順を4n回までにしておかないとセンターが回転してしまうため、奇数だった場合は最後に1文字残しておくことになります。この1文字がWE完了後にどこかに放浪して帰ってこない事が結構あります。逆に1日何回もやってると必要ないのに居たりもします。

もし1文字余ったら、WEの最後の場所に明示的に突っ込んであげましょう。これに慣れれば居なくなる事はあまり無くなります。
※なんかtipsとして書いたけど当たり前のようにみんなやってる気がしてきました…

9BLDのtips

まだ9BLDを成功させていない分際でtipsを出すのは気が引けますが、たぶん今現在世界で一番9BLDのことを考えているのは僕だと思うので許してください。(2022/9/9 初成功しました)

・手順
多分割BLDの実行手順については6BLDで全て網羅されます。それ以上は新たな手順が出てくることはありません。集中力さえあれば理論的には何分割でも目隠しで解けます。脳も溶けます。

・中層の感覚
9BLDでは何層目を回しているかの感覚を掴むことが大切です。まずは目を瞑って2〜5層目を確実に判断出来るようになりましょう(横スライス、縦スライス共に)

なりましょう…だけではtipsの意味が無いので僕自身の経験をお伝えしておきます。

初見で1~3層目までの感覚はわかりました。初めて9×9を触る方とだいたい同じかと思います。4層目と5層目が微妙な雰囲気でしたので、まず3層を掴んでそこから1層ずつ数えるように4と5層目を判断していました。しかしこれではとても実行には耐えられないため、今では使いません。

次に自分の中指の第一関節をキューブのカドに当てたとき自然に回せるのがちょうど4層目であることに気がついたので、それを目印として使う方法にしました。

youtube.com

そこから層間違いはあまり無くなり安定してきましたが、現在はそれこそ感覚でわかるようになったので数えることや第一関節を当てることはたまにしかしません。

個人差はあると思いますが、9×9を触っていればいずれわかるようになると思います。僕自身が感覚をつかめたのは目をつぶって30時間ぐらい遊んだ頃でした。

・BLDに適したモノを選ぶ

ピロータイプ(角が丸いモデル)はおそらく9BLDには不向きです。開眼なら何か利点はあるのかも知れませんが、目隠しにおいては不安定であるデメリットが大きすぎます。
store.tribox.com

 

大きさは74.5mm前後のものがおすすめです。僕は最初にMeiLongを購入しました。

store.tribox.com

少し回りが悪いですが、9×9は個体差も結構有るでしょう。ある程度回すと削れてきていい感じになります。今思えばこれで頑張っても良かったと思います。値段が安めな割に、3つ目で紹介するmf9に結構近い感触。大きさも同じ。

 

2つ目はリトマジを購入しましたが、素直にデカすぎた。全然リトルじゃない。

store.tribox.com

回転も重いし引っかかりも多い、物理的にも重いので 3時間持ち続ける・回し続ける筋力をつけるトレーニングから必要というかなり上級者向けの逸品です。これも個人の感想ですので、個体差により良いモノもあるかも知れません。

悪いところばかりではアレなので、良いところを言うと大きい故に中層の感覚はピカイチわかりやすいです。でもそれだけ。。

 

最後に3つ目、メインキューブはこれになりました。moyuのmf9です。

MF8856 Mofang Jiaoshi Meilong MF9 9x9 Magic Cubewww.moyustore.com※だいぶ高くなりますが購入される場合はPremium A& M : (Highly recommended)を選択しましょう。品質が段違いのようです。

これは文句なしです。日本のショップには無いのでmoyu shopで購入し空輸してもらいました。存在するのなら僕が崇拝するMGCの感触の9×9が欲しかったのですが、おそらく世の中には存在しないので。。

スクランブルは慎重に
これは成功とかとは関係無いんですが、9×9がポップすると結構戻すの大変です。割れたりすると再輸入するまでの1ヶ月生きていけません。値段も高いし。

ハンドスクランブルは列ごとにしましょう。

パート練習
7BLD以降の目新しい手順はないのですが、層の判断に思ってるより気を取られているためパート単位(xセンター最外、WE2層目など)で手順をより完璧にするのが良いと思います。このパート苦手かなぁという部分は無いようにしたいですね。

僕はパートを16に分けて現在練習中です。1パート5分前後で出来るのでお手軽です。最低各パート20回ずつ、直近で5連続成功ぐらいまでは持っていきたいと思います。
各パートの個別成功率が90%でも合計したら18%(≒0.9^16)です。ほぼ間違えない、というところまで持っていかないとダメですね。

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・身体/環境の準備

上でも書きましたが長時間の勝負です。集中力を削ぐ要因は可能な限り対処しておきましょう。

 - 前日は睡眠を十分に摂る(一番大事)
 睡眠不足は分析記憶実行全てのフェーズに悪影響がでます

 - 時間内に外部刺激が入らない事
 可能な限り集中出来る環境を準備しましょう。宅配が来る可能性があるとか、電話が鳴る可能性があるとか、実際に起きなくても「かも知れない」緊張があるだけでメンタルはブレます。体調さえ合えば深夜がベストですね。

 - 周辺機器の準備
 9BLD挑戦は是非オンカメでやるべきだと思いますが、カメラやPCの充電切れにも十分注意してください。実行中にバッテリー切れのブザーが聞こえたら動揺して失敗します

・挑戦
色々事前準備が要るという話をしましたが、時間が取れてモチベが溢れてる方は3時間前後の集中出来る時間を確保してどんどんやりましょう。挑戦して失敗することが一番成長すると思います。

megaminx BLDの tips

・手順
手順は上記リンクにすべて記載されています。megaminxBLDの手順を網羅した、おそらく日本語で記述されている唯一の文献です。熟読しましょう。

・分析・記憶に関して
記憶量は約50文字、4BLD程度です。ただし使用文字種が格段に多いです。四角いBLDと違って各面5パーツ×12面=60文字種あり、単語化しにくいレターペアがいっぱいあります。
megaBLDを生業にするのであれば当然60×59=3540単語分の一覧を作るべきですが、大半の人はそうはいきません。一番無難なのは1文字=1単語とすることです。場所は倍使いますが、所詮25箇所程度なので5BLD相当。なんとかなります。

僕自身は初成功までは無理やり2文字=1単語にしていましたが、やはり少し不安定でした(無理やり単語にしているので表記ゆれ的なミスが結構あった)。いずれ3megaマルチに挑戦する際はどうするかまだわかりません。

なお「じ・ぢ」「ず・づ」については同音のため扱いに困りましたが、同じ扱いで単語を作っていました。「ぢ・づ」の時だけ炎上(燃えている)イメージにすることで、案外いけました。

・机
megaminxBLDは基本的に机に置いて手順を回します。長時間座れる椅子と机を用意しましょう。机は、滑りやすすぎず摩擦が強すぎない素材がいいです。つるつる滑る表面加工や、逆にラバーマットの机では不適です。

pyraminxBLD

上記リンクの解説を読めば出来ます。難易度は2BLDと3BLDの間ぐらいだと思います。箸休めにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。開眼ピラにも応用が効く知識があるかも知れません(?)
※私は開眼ピラを知りません。悪しからず…

 

6BLD/7BLDのtips

前書き

この記事は5BLDを成功してもなお物足りず、6BLD・7BLDという未開の地を探検しようという方への道標です。1人でも多くの成功者を送り出せるように視界を明るくするためのtipsとなれれば幸いです。

5BLDから追加で必要になる手順などの知識はもとより、6BLD/7BLD成功の近道となるための練習や考え方など、私の経験をもとにまとめました。

5BLDまでの知識は持っている前提です

 

先人達が作ってくれた5BLDまでの道標

※僕が今まで参考にした動画や記事をリンクします。ご都合悪ければ削除しますので、コメントください

・3BLD(まっさん)

【初級解法】目隠しルービックキューブ解説 - YouTube

・4BLD/5BLD記事(ぼやげさん)

https://cubevoyage.net/speedcubing/45mbld/

・4BLD/5BLD解説(望月さん)

4BLDと5BLD、同時習得の勧め。及び5BLDのU2法解説 | ― no torture, no BLD ―

 

追加で必要になる知識

多分割のパーツの種類を以下にまとめました

1.Corner(コーナー)

2.Middle Edge(ミドルエッジ)

3.Wing Edge(ウィングエッジ)

4. x Center(xセンター)

5. + Center(+センター)

6.Oblique Center(斜めセンター)

パーツ

種類

1.

Corner

2.

Middle
Edge

3.

Wing
Edge

4.

x Center

5.

+ Center

6.

Oblique

Center

合計
3×3 8 12 - - - - 20
4×4 8 - 24 24 - - 56
5×5 8 12 24 24 24 - 92
6×6 8 - 48 48 - 48 152
7×7 8 12 48 48 48 48 212
8×8 8 - 72 72 - 144 296
9×9 8 12 72 72 72 144 380

 

6×6以降は新たなパーツ「Oblique Center:斜めセンター」が出現します。

これらは x Center または + Center の、縦軸と横軸がずれているものと考えられます。そのため、x Center、+ Center どちらの手順も流用することが可能です。縦横のスライス位置だけが異なります。ここまで来られている方なら改めて位置毎の手順は必要はないでしょう(表がめんどくさいだけでした・・・ごめんなさい)

ただし、注意点として1つだけ異なる手順を使う必要がある部分があります。D面です。D面のターゲットをDbrにセットし、以下手順です。

(xr’ B2 yd2 B2 xr) U2 (xr’ B2 yd2 B2 xr)
x・・・斜めセンターの横列番号です
y・・・斜めセンターの縦列番号です

下記画像の斜めセンターなら、以下の手順になります。これは8BLD以降も同様です。
(3r’ B2 2d2 B2 3r) U2 (3r’ B2 2d2 B2 3r)

斜めセンター(x=3、y=2)

またしても謎の5手セットアップですが、捻くれ者のD面なのでしょうがないです。手順自体は5BLDまでやる人なら何の苦もなく覚えられるでしょう。ただ僕はこいつが原因でまあまあ失敗しています。B2を一つ忘れたり、長すぎて今どこをやっているかわからなくなったり。まずこの手順を1000回ぐらい回して何も考えずに回せるようになりましょう。

 

斜めセンターを x Center とみなすか、 + Center とみなすかは好みですが、多BLDerの方々の主流は+派閥が多数っぽいです。僕はそんなことは知らずにその時の好みでx派閥です。タイムを意識するようになるとおそらく手数(特に3style)の面で+が有利になるのかな、と思っています。

※この辺りあまり理解出来ていませんが。。

練習方法

僕は最初は+ center や oblique center などパートに分けてそれぞれ分析→実行で練習していたのですが、分析においては完バラな状態で分析するのと他が揃っていて分析するのとでは雰囲気が全然違うため、特に斜めセンターなどは分析力が不足してしまうと思います。

それを踏まえ、通し練習の数が大事だと思っています。全体を分析し何かにメモする → メモは見る・キューブは見ない状態で最後まで実行して数回は揃えられたほうがいいでしょう。失敗したときはどこで失敗したかの分析も忘れずに。
(僕はメガミンクスのBLDで手順を間違えたまま7回も無駄に挑戦してしまっていました)

後書き

思いつくままtipsを書きましたが、僕が参考にさせていただいた酢酸さんのブログが詳しいです(その劣化版にしかなってないような…)

まあ情報は少しでも多い方がいいかなと思うので記念に残しておくことにします。

MMBLD3/3の道(7日目〜15日目)

中間ポイント

メガBLD(MMBLDじゃない)初成功出来ました。やっと5合目、チャレンジの資格を手に入れた気分です。思ってたよりもかかってしまいました。

ただただ失敗続きだったので、あんまり特筆すべきことが無いのですが、所感を残しておきます。

所感

・1番痛かったのは逆セットアップを間違えたままやり続けていたこと

・多分割BLDに比べ、良くも悪くも手順が似てるものが多いため、混同する

・形の問題で持ち手の安定感が小さく、集中力をそこに取られる

・最終的には怒涛の1日6回挑戦で成功(5BLD、6BLDの時と同じ)

MMBLD

やろうと思ってるんですが、このタイミングで中国は深センから届いたMF9(9×9)がすごい誘ってくるんです。でも一旦離れるとメガの手じゃ無くなってしまう。。悩ましいです。(この記事を書いている時点で既に1週間離れてる)

閑話休題 インポッシブルBLD(ネタバレあり)

インポッシブルとは

ルービックキューブインポッシブルは、株式会社メガハウスから2022年4月に発売された、「ルービックキューブシリーズ史上最高難易度」と銘打たれたキューブです。写真の通り、見る角度によって二色に変化するパネルで構成されており、上級者のレビューを見ても完成までに数時間かかるとの事。相当な難易度を予想させられます。

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初ソルブはBLDにて

発売前のイメージは正直なところ、「二色に見えようがどうせ目隠しで解くしそんなに関係ないでしょ」と思ってましたので、開封して即スクランブルしました。

…全然どのパーツかわからない。30分ぐらい分析頑張りましたが、確実にわかったのはセンターと白緑赤コーナーだけ。。(当然)

コンプライアンス違反でしたが、最初の1回だけ開眼で解きました。そりゃもう縞模様や消去法を使ってがむしゃらに3時間近くかけて解きました。

最初に崩さなければ良かった。。

攻略

二度と開眼しなくていいよう、確実にパーツを特定出来るように全部の色の組み合わせを書き出しました。(とても汚い)

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色の組み合わせで全てのパーツが特定出来ると踏んでいたのですが、なかなかいい仕掛けが入っていました。色の組み合わせが同じものが一部あり、エッジの3パーツは特定出来ないことがわかりました。

1つは、単体のパーツで青橙/青橙になっておりEOが確定出来ないもの。もう1つは、赤緑/青橙のエッジパーツが2つあるためどちらにセットすべきか確定出来ないもの。これはうまく考えられていると思いました。どちらも、正解になる向き・位置は一通りしかありません。

BLDでどうするか。まずは一旦分析してEOが奇数なら青橙/青橙とEO合わせする。もう1つはエッジ分析(交換分析です)が奇数文字数なら、最後に赤緑/青橙のエッジパーツをM2法の3手順で交換する。この方針で行くことにしました。

本気でタイムを目的にするならもっといい方法はありそうだけど、まあいいや。

やってみる

何度かやりました。初成功は2回目。成功率は3割弱でタイムは3分強に落ち着いて来ました。

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通常の3BLDだと、平均1:30ぐらい。分析記憶が50秒、実行が40秒ぐらいですが、インポッシブルだと分析記憶が2:00、実行1:00ぐらいになっています。分析記憶はまだ慣れによる短縮の余地がありそうですが、M2OPの私では実行はほぼこんな感じだと思います。(引っかかりがキツい…)

もうさらにタイムを縮めるぞ!!という気概はありませんが、なかなか面白かったです。